介護予防及び要介護度進行予防

介護予防及び要介護度進行予防に関する研修
目的フレイルの考え方を理解し、要介護度の重度化防止や自立支援に必要な知識を習得します。
効果フレイルや要介護度進行予防に必要な知識を習得することで、これまでよりも幅広い視野と考え方で支援を捉えることが期待できます。
概要フレイルの概念の基礎理解から始まり、「自立」と「自律」の考え方を通して自立支援の捉え方を学びます。その後、重度化防止に必要な食事の要素や運動強度・頻度などを具体的に紹介します。

研修内容冒頭まとめ

フレイルとは?

  • 定義:加齢とともに心身の活力が低下し、生活機能が障害され、脆弱性が増した状態。

  • 提唱:2014年、日本老年医学会。

  • リスク:感染症(コロナ・インフルエンザ)で重症化しやすい。


フレイルと生活不活発病

  • 家にこもり役割を失うと → 活動範囲が狭まり 生活不活発病 になる。

  • 高齢者に起きやすい症状

    • 筋力低下

    • 気分の落ち込み

    • 知的活動の低下

    • めまい・立ちくらみ


フレイルの3つの側面

  1. 身体的フレイル:筋力・体力の低下

  2. 精神心理的フレイル:気分の落ち込み、認知機能低下

  3. 社会的フレイル:人とのつながりの減少


フレイルのチェック方法

① 指輪っかテスト

  • 両手の親指と人差し指で輪を作り、ふくらはぎを囲む。

    • 輪が余る → フレイルではない

    • ピッタリ or 隙間なく囲める → 筋力低下=フレイルの可能性

② イレブンチェック(11項目)

  • 社会参加・運動機能・栄養・口腔機能・閉じこもり・認知機能などを確認。

  • 点数ではなく「赤信号の項目」に1つずつ対応することが大切。

  • 半年に1回程度の実施が推奨。

③ J-CHS基準(5項目)

  • 体重減少

  • 疲労感

  • 握力低下

  • 身体活動量の低下

  • 歩行速度の低下(秒速1m未満)

    • 横断歩道を青信号で渡りきれるかが目安。

  • 判定

    • 3つ以上該当 → フレイル

    • 1~2つ → プレフレイル


関連する用語との違い

  • ロコモティブシンドローム(ロコモ)

    • 運動器障害による移動機能低下(例:変形性膝関節症、脊柱管狭窄症)。

    • 日本整形外科学会が提唱。

  • サルコペニア

    • 加齢や疾患による筋肉量の減少。

    • 握力・下肢筋力の低下を伴う。

👉 フレイルは包括的な概念
身体・精神・社会的要因を含み、その中に「ロコモ」や「サルコペニア」が含まれる。


フレイル予防のポイント

  • 適度な運動(筋力・バランス維持)

  • 栄養バランスの取れた食事

  • 人との交流・社会参加

  • 定期的なチェック(半年に1回)

研修内容詳細

種別概要
動画第1章 フレイルの概要
動画第2章 フレイル予防
動画第3章 自立支援と重度化防止

上記は、あくまでご参考のプログラムです。 法人のご要望や受講者数・研修時間によってプログラムを変更する場合があります。 詳しくはお問い合わせ下さい。

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