Staff社員紹介

前職では金融系の会社におり、ヘッドハンティングにも関わっていました。ヘッドハンティングは、外部の企業に勤めている優秀な人材を、自社にスカウトすることです。

相手のバックグラウンドや価値観などを理解するために一人の候補者と一対一でかかわる機会が多く、丁寧に人と付き合っていく仕事は自分に向いていると感じていました。

「ここまで親身に話を聞いてくれたのは大塚さんだけです」と、候補者の方から嬉しい言葉をいただくこともあって、人材紹介という仕事を極めてみたいと思うようになりました。

人材紹介の中でも介護業界の会社を選んだ理由は、子供の頃、家族がへルパーさんや介護スタッフの方のお世話になっていた経験があり、その影響だと思います。

自分自身が転職活動をするなかで、人の役に立つ仕事がしたいという思いが大きくなっていきました。そこで介護・福祉業界の人材紹介に特化している「ツクイスタッフ」への転職を決意しました。

求職者の方からご相談をいただいて、その方の現在の状況と、希望する仕事や収入、通勤時間など条件を丁寧にヒアリングします。そして、できるだけ希望に沿った職場をご提案し、就業に向けたお手伝いをします。

求職者と施設をマッチングする過程で、双方の希望条件を尊重することは大切です。しかし全てをかなえるのは難しいことが多いため、どこまで希望条件を譲っていただけるのか、条件の緩和をお願いすることに気を使います。

例えば、徒歩通勤を希望している方に、バス路線を調べて、「少しバスに乗ったら希望に近い施設がありますが、いかがですか」と提案してみます。

また、経験者を希望する施設には、「未経験の方は施設のやり方を素直に吸収してもらいやすいですよ」と熱意のある未経験の方を紹介することもあります。

こうして、少しずつ条件を緩和していただき双方が納得いくマッチングを図ります。できるだけ希望条件をかなえたいのですが、全ては難しいので何を緩和して何をかなえるのか、そのバランスが難しいと感じます。

就業後もサポートは続きます。イキイキと働いていただくために私ができることについて、いつも考えています。

先日、派遣で就業して一週間ほどで「辞めたいです」と言う方がいらっしゃいました。お話を伺うと職場の環境や人間関係で悩み、「夜も眠れない」とのことでした。けれど、本当に一週間で辞めてしまっては、その方の今後にも、施設にとっても大きな損失です。

そのとき、「今辞めて良いんですか？」、「この職場を働きやすいように、私と一緒に変えていきませんか？」と言葉をかけたんです。負けん気の強い方でしたので、気持ちを鼓舞し、励ます毎日でした。

施設にも状況の改善をお願いして、３ヶ月が経つ頃、その方の気持ちも前むきになり、継続して正社員として働く気持ちも固まりました。

現在は希望していた夜勤について、リーダーとして活躍されています。そして「三日で辞めようと思ったけれど、続いたのは大塚さんがいてくれたおかげです」と言ってもらえました。

当時は本当に大変でしたけれど、その言葉を聞いてとても嬉しかったですね。

求職者の方に、「大塚さんだから頑張れた」、「大塚さんだからお願いした」と言われるようになりたいですね。

施設側からも「ツクイスタッフの大塚」と名前を覚えてもらえる存在でいたいです。一つの介護施設には何十という紹介会社、派遣会社が営業に来ます。

その中で名前を覚えてもらうことは本当に重要だと思いますから、インパクトを残す営業を意識しています。

営業として売り上げを上げることはもちろん重要ですが、私は求職者の方と施設のベストマッチングを一件でも多く積み重ねることを第一に仕事をしていきたいです。

それが、双方から信頼され、その後のお取引にもつながっていく近道だと信じています。数字はあくまで人ありき、ですから。

人の人生に深くかかわる仕事なので、人に対して興味があること、また、興味を持てるように努力できることは必要な条件だと思います。そして、自分なりの思いを持って人に接することができるといいと思います。

あとは、自分からどんどんいろんなことを発信していくことが大事です。未経験で金融業界からきた私の声も受け入れてくれる土壌がこの会社にはあると思います。実際、支店長と話していて「今の若い子はそう考えるんだね」と感心してもらったことがあります。

長く働いている人にとっては当たり前のことが新人には疑問に感じられ、改善すべきことが見えることもあります。そうした新しい視点が歓迎されていると感じますね。これからも臆せず、自分から発信していこうと思っています。